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2021年11月19日
企業講話 田中酒造株式会社 代表取締役 田中 一良 氏
本日は、1899年(明治32年)創業の老舗酒造、小樽から田中酒造株式会社の田中一良代表取締役社長をお招きしてご講話いただきました。
同社の代表銘柄「大吟醸酒宝川」は、華やかな吟醸香とキレの良い飲み口の淡麗辛口酒として知られています。と言って、意味が分かる方は相当な日本酒通。
お酒に詳しく無い方のために、用語解説といきましょう。
大吟醸酒とは、精米歩合50%以下まで磨きあげた米を使い、醸造造りという製法を用いた、たいへん贅沢な日本酒です。精米歩合とは、精米(玄米から表層部を削った米)して残った米の割合を%で表したもの。大吟醸酒は米の半分以上を磨いていることになります。
なぜそこまで磨くのかと言うと、米の表層部分にはたんぱく質や脂質、でんぷんなど重要な
栄養素がありますが、これらの栄養素が多すぎると、雑味が残り、お酒の香りが消されてしまうからです。つまり、精米歩合が高いほど香り高い日本酒になるという訳です。醸造造りとは、よりよく精米した白米を低温でゆっくり発酵させ、特有な芳香を有するように醸造すること。淡麗辛口とは、口当たりがすっきりと滑らかで、数値的に日本酒度(ブドウ糖含有量)が高い(多い)お酒を指します(逆の様な気もしますがこれが正解です)。
最後に「キレの良い」の「キレ」ですが、これが「喉越し」と並んで難物です。英語翻訳できる方いらしたら教えてください。前者を「シャープ(sharp)」と訳すのは多分間違いでしょう。英語に限らず、両語に対応する外国語は果たしてあるのか。ひとまず「無い」に掛金を置いておきます。
講話中の田中様。 | 学生の皆さんが真剣に聞いています。 |
インタビュー中の様子。
インタビューはベテランのお二人です。 |
最後に記念撮影!
田中様、ありがとうございました。 |