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2017年10月20日
学生広報インタビュー 北都交通㈱
北都交通㈱
代表取締役社長 渡邊克仁 氏
インタビュアー
1年F組 北海道観光学科 もぐら&Choco
もぐら)本日は、よろしくお願いいたします。早速ですが、講話の中で会社の立て直しのお話がありましたが、業界68位から10年後には業界1位までになった要因は何だったのでしょうか?
渡邊社長)最初、バス業界のことが何もわからなかったのですけれども、証券会社に2年という短いは間ではありましたけれども営業には自信があったんですよね。でも実際に大切なのは、そこで働いてくれている社員の皆さんの気持ちを理解し自噴の気持ちも皆さんに理解して頂いて会社の気持ちを一つにする、一つにしたことによってお客様に親切に喜んで頂けるように対応するということが大切なんだと分かって社員一丸となって努力してきたことかな。
Choco)観光業界もその周辺の産業も大きく変化する中で、これから観光業界全体が、どういった人材を求められますか?
渡邊社長)地元、北海道の良さを自分たち自身がもっと良く理解して勉強した方がいいなと思いますね。と、言うのは地元にいると、その良さが分からない部分があるので、お客様が求めているのは何なのか。それをしっかり認識していないと応えられませんよね。今、航空運賃も安いですしパッケージも安いので色々なところへ出掛けて行って自分たちがお客様となって実体験することで、、迎え入れる側になった時に非常にいい勉強になると思いますね。
北海道の人は除雪機を見ても気になりませんが、アジアの方々が除雪機が国道で雪を撥ねているのを見るだけでも嬉しくて大変なんですよ。だから、除雪機を追い越さないでくださいというお客様もいるんですよ。中山峠で、みぞれが降っているだけでも凄く喜んで普段見られないものが彼らにとって異文化体験というか、それが旅の喜びになるんですよ。雪が何センチか積もっただけでも非日常体験になっているのですね。そういったことも自分たちも勉強して、それぞれの国のニーズにあったような情報を発信できるような勉強もして欲しい。そのためには、ある程度の英語は必要になってきますがコミュニケーションツールとして勉強して欲しいなと思います。
もぐら)講話の中で志や信念を持つことが人生において大切とおっしゃってましたが、渡邊社長の志や信念を教えて頂けますか?
渡邊社長)私は家業を継いたものですから、継いだときは従業員の皆さんには家族もいますので、会社が傾いて賃金払えない、退職金も払えない、なんてことはあってはならない事ですから、如何に会社を継続していくかということ、それに成績を上げながら色々なものを改良しながら会社を継続させていくかというのが私の志ですもあり目標です。尚且つ、お客様に喜んでいただく。お客様に喜んで頂かなければ会社は計測していきませんので、これを如何に続けていくかですよね。
Choco)インターネットが普及して便利になっている反面、様々な問題も出てきていることもありますが、これからの観光業界にとって、どのような対策が必要だと思いますか?
渡邊社長)これからは個人旅行化していくと思っています。団体旅行だと行きたいところへ行っても時間が足りなかったり、行きたくない所もコースに入っていたりすることがありますよね。ですので個人旅行化することを見据えて、公共交通機関で観光地へ行けるというのが私の目標なんですよ。
もぐら)講話の中で、自分自身で判断、決断することが大切だとおっしゃっていましたが、社長自身の最大の決断とは何ですか?
渡邊社長)家業を継ぐということを決めたこと。北都交通を頼まれた時に考えましたよ。すごく大きいから。でも人生一つしかないということ、物事を始める時に私心でやると上手くいかないぞ、動機は正しいのかということを自噴に問いかけて決めましたね。その時に当時のJRの社長からメールが来て「渡邊くん、新聞見たけど、これは君の人生の大きなチャンスだから頑張りたまえ」という言葉を頂きましたよ。もちろん今でもお付き合いしてますよ。だから周りから見たら大きな決断というかチャンスだと思ってくれたのだろうと思います。失敗したら終わりだからね。従業員やその家族も大変なことになってしまう。それが大きな決断ですね。
もくら&Choco)本日は貴重なお話をありがとうございました。