㈱富士メガネ インタビュアー(広報委員)
代表取締役会長 金井 昭雄 氏 総合ビジネス学科 あひーじょ
あひーじょ)
本日はお忙しい中ご講演頂きましてありがとうございました。
金井会長は、国際的支援などで海外でもご活躍されていらっしゃいますが、海外ではどのような人材が活躍されていますか?
金井会長)
いい質問ですね。やはり国際的に活躍できる人は、単純に海外で役に立ちたいと思っていてもチャンスはそうないと思います。海外へ出たらどうゆう面で役に立てるか、例えば専門の知識や技術を持って難民や貧困の人とか或いは病気の人に対して何かしらの支援をしたり、または芸術、スポーツなどたくさんあると思いますが、やはり提供できるサービスや専門的なものがいるとより良いと思いますね。そして何より英語を使えること。英語でなくてもその国の言葉が使えること。コミュニケーションが非常に重要になりますね。我々の場合、一番気にするのが一方的にサービスを提供して受ける方がどう受け止めているのか考えながらやっていますが、コミュニケーションの力がないとお互いの意思疎通、信頼関係が築けないのではないかと思います。
あひーじょ)
これまで富士メガネを大きくされてきた際に苦労したことは何ですか?
金井会長)
大きくすることをあまり目指している訳ではないのですが、今くらいの規模がちょうどいいですよ。ここ2~3年店舗数は減っていますが、それでも全体の業績は落ち込んでいないです。私のやり方は、仕事の中身・サービスの質を良くしたい、保ちたいという気持ちでやってきてましたので、ある程度の大きさは必要ですね。苦労した点では私の理念を掲げながら、それを現場でやってくれる人材の育成に一番エネルギーが必要になります。それから情報処理システムを軌道に乗せるのが非常に大変でした。メガネ店として社会に役立つ、また人から頼られるようなお店づくりやサービスを提供する仕組み、人材の能力開発が大きいと思います。
あひーじょ)
国際支援を精力的に行っていらっしゃいますが、支援を行うことでどのようなことを得ていますか?
金井会長)
国際支援は海外の難民、国内避難民の方に対して、メガネが無くて困っている人たちのために現地に出向いて一人一人の視力を検査して、その人に合うメガネを選んで差し上げる支援活動をしています。提供するメガネは訪問する前に毎回新しいものを作っています。また訪問するのは社員がボランティアで有給休暇を提供してもらって参加しています。ただ我々がやりたいと思っていても活動する国で受け入れる仕組みがないとできませんので、国連難民高等弁護官という事務所の協力を得て活動しています。そのような協力関係、パートナーシップと言いますが、企業レベルでのパートナーシップは世界で富士メガネが一番長い関係にあると言ってもらっています。
あひーじょ)
金井会長が普段の学生生活で心がけていたことなど教えて頂けますか?
金井会長)
難しい質問だね(笑)
私は昭和41年にアメリカへ行って6年間、専門の勉強をしました。ですので行く前に英語をマスターしなければならないと思いましたので、日本で1年間くらい英語の勉強ばかりしていましたよ。社会へ出る以上は専門性も大事ですが、色々な知識も大事だと思いますので、情報など広く関心を広げて欲しいと思います。社会へ出ると色々なお客様と接点が出てきますので、コミュニケーションを取れるようになるとこが望ましいですね。いっぺんにはならないけど、そのためには色々な勉強をした方がいいですよ。私も死ぬまで勉強だと思っていますから特にこれから社会へ出る学生の皆さんには広範囲な勉強をしておくと色々な形で役に立つと思います。
あひーじょ)
最後にこれから進路を考えている学生へメッセージやアドバイスなど頂けますか?
金井会長)
人によって得意不得意があると思うのですが、あまり決めつけない方がいいと思います。やはりどんな方向へ進んだとしてもそれを掘り下げることで役立つことが見えてくることあります。進路を決めて「自分はこうだ」「こうでないとダメだ」としてしまうと社会へ出てから色々なトラブルや問題に突き当たりますから、どんな状況でも柔軟に対応するとか、そうゆう気持ちで今後の人生を考えられたらいいですね。選択肢はたくさんあります。まずは自分で選んだところで深めることによって更に新しい世界が開けると思います。
あひーじょ)
本日は貴重なお話をありがとうございました。
インタビューを終えて・・・
とにかく緊張しました。
でも今後に活かせるようなお話を聞けて楽しかったです。
貴重な体験ができました。