㈱セコマ
マーケテイング企画部 部長 佐々木 威知 氏
インタビュアー(広報委員)
経営情報学科 えびちゃん / システム会計学科 かずぼー
かずぼー) 本日はご講演頂きありがとうございました。早速質問させて頂きます。 御社では新入社員にどのような能力を求めていますか?また、どういった方が現場で活躍していますか?
佐々木部長) 仕事をするうえで、どこの企業でも求められるのがコミュニケーション能力ですよね。その中でも「話す力」というよりは「聴く力」が大切だと思います。聴いたことを理解して、それに対して話をキャッチボールできる人材が求められていると思いますし、そういった方が当社では活躍しています。あとは「行動力」ですよね。どれだけ信念を持って行動できるか、失敗を恐れないで行動できるかということが求められていると思います。
えびちゃん) 佐々木様は、マーケテイング部に所属していらっしゃいますが、企画部ではどういった能力が必要ですか?
佐々木部長) マーケテイングとは何かと申しますと「モノを売る」のではなく「お客様をつくる」ことだと言われております。「顧客創造」という言葉があるのですが、何かを創り出す、創造するということ。先ほど惣菜の話をしましたけれども野菜を使った惣菜は特に珍しいものではないです。例えば「野菜が足りないからこの惣菜を食べなさい」と言われると「惣菜」に興味がない人でも「野菜」に興味がある人は食べるわけですよね。それが顧客創造というものです。ひとつの商品を色々な視点で見て、お客様の課題を解決できる提案、アイデアが思いつくかどうかです。ですから、普段から色々なことに興味を持って色々なことを体験して頂きたい。そうゆう人がマーケテイングには求められているのかなと思います。
かずぼー) 講話の中で、野菜を食べようキャンペーンを企画して野菜の売り上げが上がったとのことですが、商品やキャンペーンを企画する際に「ここだけは譲れない」というところはありますか?
佐々木部長) よく会社で言われていることは「自分の子供に安心して食べさせられるもの」しか売りたくないということです。食品で「安全安心」とよく言われますけれども安全安心ということだけでなく自分の子供に是非食べなさいと勧められるような商品ではないと当社では扱いたくないですし、売りたくないという思いがあります。
えびちゃん) 講話の中で、自分の強みや個性を見つけてということをお話しされていましたが、強みや個性を見つけるために学生時代にどんなことを心がけていた方がいいですか?
佐々木部長) 自分で理解している強みと周りの人が自分に対して強みと感じていることが一致していないことがあります。当社の新入社員研修で、はじめにやることは自己理解と他者理解ということをやります。自分の強みと弱点を自分で理解することと、他人には自分がどのように見えているのかをしっかり理解することです。ですから色々な人、周りの友達、例えばアルバイト先の先輩や親御さんに是非、自分の強みや弱点は何かを積極的に聞いてみるといいと思います。そうすることで気づくことがあります。そして、強みをどう伸ばしていこうか、弱点であればどのように克服していこうかと気づけることがあるので、自分の強み・弱みを理解するには周りの人に聞いてみるといいと思います。
かずぼー) 最後に進路を考えている高校生や学生にメッセージをお願いいたします。
佐々木部長) それが一番難しいですね(笑) 良く言われているのが、就職することがゴールではなくスタートだと言うことです。どこの会社に就職するか重要視することよりも「そこに入って何をしたいのか」を重視することが大切です。有名な企業に就職したいとか、それはそれでいいかもしれませんが、それよりも「そこに入って何をしたいのか、どうゆう人間になりたいのか」ということの方がよっぽど重要ですし、就職してからは、その期間が何十年も続きます。就職活動や進路を決めたいときに大事にして欲しいのは「どこに行くか」ではなくて「何をしたいのか」をよく見極めて欲しいですし、会社の人に話を聞くときは「この会社に入って何ができるのか」を聞いてみると自分が何をしたいのかが見えてくると思いますので、そのよな気持ちで活動して欲しいと思います。
かずぼー、えびちゃん) 本日は貴重なお話を頂きましてありがとうございました。
インタビューを終えて・・・ 緊張で上手に話せなかったけど、とてもイイ話を聞けて貴重な経験になりました!(かずぼー) 今後、インターンシップや就職活動が始まる私たちにとって、とても大切なことを学べたインタビューでした(えびちゃん)